wordpress作成47-WordPressの構造化データとは?SEOへの影響と無料で実装・確認する方法

WordPressサイトの構造化データと検索結果の表示を確認するWeb担当者

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WordPressで会社のホームページを運用していると、「構造化データを設定するとSEOに効果がある」「検索結果に商品情報やパンくずリストを表示できる」といった話を聞くことがあります。

構造化データは、Googleなどの検索エンジンにWebページの内容を伝えるための仕組みです。

例えば、ページ内に会社名や住所、商品名、価格などが書かれていても、検索エンジンがその情報を必ずしも正確に理解できるとは限りません。

構造化データを利用すると、それぞれの情報が何を意味しているのか、検索エンジンに伝えやすくなります。

また、Googleが対応している構造化データを適切に設定することで、検索結果に通常とは異なる形式の情報が表示される場合があります。

こうした表示は「リッチリザルト」と呼ばれます。

ただし、構造化データを設定すれば、必ず検索順位が上がったり、検索結果の表示が変わったりするわけではありません。

また、WordPressでは、SEOプラグインやテーマがすでに構造化データを出力している場合があります。

そのため、何も確認せずに構造化データを追加すると、情報が重複したり、実際のページ内容と一致しなくなったりする可能性があります。

この記事では、中小企業のWeb担当者や事業者が知っておきたい構造化データについて、基本的な仕組み、SEOへの影響、WordPressで無料実装する方法、テストツールの使い方を中心に解説します。

専門的なプログラミング知識がなくても、現在のサイトの状態を確認し、必要な対応を判断できるよう、実務で確認したい項目を整理します。

構造化データとは?検索エンジンにページの内容を伝える仕組み

Webページの会社名や住所などの情報を構造化データとして検索エンジンへ伝える仕組み

構造化データとは、Webページに掲載されている情報を、検索エンジンなどが理解しやすい一定の形式で記述したデータです。

例えば、会社のホームページには、会社名、所在地、電話番号、営業時間、サービス内容など、さまざまな情報が掲載されています。

人間であれば、会社概要ページを読んで、それぞれの情報が何を表しているのか理解できます。

一方、検索エンジンはページの文章やHTMLなどをもとに内容を理解しますが、情報の意味を明示することで、より正確に把握できる場合があります。

構造化データは、そのための補助的な情報として利用されます。

構造化データで表現できる情報

構造化データでは、会社、店舗、記事、商品、イベントなど、さまざまな情報を表現できます。

例えば、会社概要ページでは企業に関する情報、商品ページでは商品名や価格、ブログ記事では記事のタイトルや公開日などを記述できます。

代表的な構造化データの種類には、次のようなものがあります。

種類主な用途中小企業サイトでの利用例
Organization企業・組織の情報会社名、公式サイト、ロゴなど
LocalBusiness実店舗や地域の事業者店舗名、住所、営業時間など
Article記事に関する情報ブログ記事、ニュース記事
BlogPostingブログ記事に関する情報お知らせ以外のブログ記事など
Product商品に関する情報ECサイトの商品詳細ページ
BreadcrumbListページの階層情報パンくずリスト
Eventイベントに関する情報セミナー、講演会、催事など

ただし、これらの構造化データを設定すると、すべての種類でリッチリザルトが表示されるわけではありません。

構造化データの種類と、Googleが検索結果で対応しているリッチリザルトの種類は、必ずしも同じではないためです。

そのため、設定する際には、ページの内容に適した種類を選ぶことが大切です。

schema.orgとは

構造化データを理解するうえで知っておきたいのが「schema.org」です。

schema.orgは、Webページに含まれる情報を構造化して表現するための共通の語彙を提供する仕組みです。

例えば、企業を表す「Organization」や、商品を表す「Product」といった種類が定義されています。

また、会社名を表す「name」、公式サイトを表す「url」などの項目も用意されています。

これらを組み合わせることで、Webページに掲載されている情報の意味を表現できます。

Googleの構造化データ関連資料でも、schema.orgの語彙を利用した記述方法が紹介されています。

ただし、schema.orgで定義されている種類や項目が、すべてGoogleのリッチリザルトに対応しているわけではありません。

そのため、検索結果での表示を目的に設定する場合は、Googleが対応している種類や必要な項目を確認しましょう。

JSON-LDとは

構造化データには、いくつかの記述形式があります。

Googleが対応している代表的な形式には、JSON-LD、Microdata、RDFaがあります。

この中で、Googleが推奨しているのがJSON-LDです。

JSON-LDは、WebページのHTML内に、構造化データをまとめて記述できる形式です。

例えば、会社情報をJSON-LDで表すと、次のような形になります。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Organization",
  "name": "株式会社サンプル",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/images/logo.png"
}
</script>

※会社名、URL、画像の保存先は説明用の架空の例です。

このコードでは、@typeで情報の種類を指定し、nameで会社名、urlで公式サイト、logoでロゴ画像を表しています。

ただし、コードの内容は、実際のWebサイトに掲載している情報と一致している必要があります。

また、WordPressでは、プラグインやテーマがJSON-LDを自動出力している場合があります。

そのため、手動でコードを追加する前に、既存の設定を確認することが重要です。

1.構造化データはSEOにどのような影響があるのか

構造化データは、SEOに関係する技術の一つです。

ただし、構造化データを設定することと、検索順位が上がることは同じではありません。

その違いを理解しておくことが重要です。

検索エンジンがページの内容を理解する手助けになる

構造化データの主な役割は、ページに含まれる情報の意味を明確にすることです。

例えば、会社概要ページに記載された名称や住所が、企業に関する情報であることを示せます。

また、ECサイトの商品ページであれば、商品名や価格、在庫状況などを構造化して伝えられます。

これにより、検索エンジンがページの内容を理解する際の手助けになります。

ただし、構造化データを設定しただけで、検索エンジンによる評価が必ず高くなるわけではありません。

Googleは、ページの内容や検索意図との関連性など、さまざまな要素をもとに検索結果を決定しています。

そのため、構造化データは、ページの内容を適切に伝えるための補助的な仕組みとして考えることが大切です。

リッチリザルトの表示対象になる場合がある

通常の検索結果と商品情報などを含むリッチリザルトの表示形式を比較するイメージ

構造化データを利用するメリットの一つが、リッチリザルトの表示対象になる可能性があることです。

リッチリザルトとは、通常の検索結果に加えて、画像や商品情報などが表示される検索結果の形式です。

例えば、Googleが対応している商品関連の構造化データでは、価格や在庫状況などが検索結果に表示される場合があります。

また、パンくずリストの構造化データを設定することで、ページの階層情報が検索結果に利用される場合があります。

ただし、構造化データを正しく設定していても、Googleがリッチリザルトを表示するとは限りません。

Googleの公式資料でも、構造化データの設定によってリッチリザルトの表示資格を得られる場合はあるものの、実際の表示は保証されないと説明されています。

そのため、構造化データの実装だけを目的にするのではなく、検索結果でどのような情報を伝えたいかを考えることが重要です。

構造化データを設定すれば検索順位は上がるのか

構造化データを設定したからといって、それだけで検索順位が上がると考えることは適切ではありません。

構造化データは、検索エンジンへ情報を伝えたり、対応する検索機能で利用されたりするためのものです。

また、リッチリザルトが表示された場合でも、必ずクリック数が増えるとは限りません。

検索結果での表示内容や、検索している人の目的によって、クリックされやすさは異なります。

そのため、構造化データの効果を確認する際には、単に設定の有無だけでなく、検索結果での表示状況やクリック数なども確認しましょう。

FAQの構造化データにも注意が必要

以前は、FAQの構造化データを設定することで、検索結果に質問と回答が表示されるケースがありました。

しかし、Googleは2023年にFAQやHowToのリッチリザルト表示に関する変更を発表しました。

FAQのリッチリザルトは表示対象が大幅に制限され、HowToのリッチリザルト表示も終了しています。

そのため、現在のWordPressサイトにFAQを追加すれば、検索結果に質問と回答が表示されると考えることは適切ではありません。

また、schema.orgにFAQPageという種類が存在していても、Googleでリッチリザルトが表示されることとは別の問題です。

構造化データは、種類ごとの最新の対応状況を確認したうえで設定しましょう。

2.WordPressで構造化データを無料実装する方法

WordPressのSEOプラグインで企業情報や記事情報の構造化データ設定を確認する画面

WordPressでは、専門的なプログラミングを行わなくても、構造化データを設定できる場合があります。

代表的なのが、SEOプラグインを利用する方法です。

また、テーマによっては、構造化データを自動的に出力する機能が備わっている場合もあります。

そのため、新しいプラグインを追加する前に、現在の設定を確認しましょう。

まずは既存の構造化データを確認する

WordPressサイトでは、構造化データを意識して設定していなくても、すでに出力されている場合があります。

例えば、SEOプラグインが記事情報やサイト運営者の情報を出力しているケースです。

また、テーマがパンくずリストの構造化データを出力している場合もあります。

そのため、最初にGoogleのリッチリザルトテストなどで、現在のサイトにどのような構造化データが設定されているか確認しましょう。

すでに必要な情報が正しく出力されている場合は、追加の作業が不要なこともあります。

一方、複数のプラグインやテーマが同じ種類の構造化データを出力している場合は、内容が重複している可能性があります。

重複していること自体が必ずエラーになるわけではありませんが、情報が食い違っている場合には修正が必要です。

方法1.SEOプラグインを利用する

WordPressで構造化データを設定する方法の一つが、SEOプラグインを利用することです。

例えば、Yoast SEOやRank Mathなどには、構造化データの出力に関係する機能が用意されています。

ただし、利用できる構造化データの種類や設定項目は、プラグインやプランによって異なります。

そのため、無料版ですべての構造化データを自由に設定できるとは限りません。

一般的には、次のような流れで確認します。

まず、WordPressの管理画面で現在使用しているSEOプラグインを確認します。

次に、プラグインの設定画面で、サイト名や運営組織、ロゴなどの情報を確認します。

記事に関する構造化データが自動出力される場合は、その設定も確認しましょう。

最後に、テストツールを利用して、実際に公開ページへ必要な情報が出力されているか確認します。

なお、SEOプラグインを複数導入すると、タイトルやメタ情報、構造化データなどの機能が重複する場合があります。

そのため、構造化データのためだけに複数のSEOプラグインを追加することは避け、現在の環境に合った方法を選ぶことが大切です。

方法2.テーマの構造化データ機能を利用する

WordPressのテーマによっては、構造化データを自動出力する機能が備わっています。

例えば、ブログ記事の情報やパンくずリストなどです。

ただし、すべてのテーマが同じ種類の構造化データに対応しているわけではありません。

また、テーマの更新によって出力内容が変わる場合もあります。

そのため、現在使用しているテーマの仕様を確認しましょう。

特に、SEOプラグインとテーマの両方で構造化データを出力している場合は、同じ情報が重複していないか確認することが重要です。

方法3.JSON-LDを手動で追加する

SEOプラグインやテーマでは対応できない情報を追加したい場合、JSON-LDを手動で記述する方法があります。

例えば、特定のページに企業情報や店舗情報を設定する場合です。

JSON-LDは、WebページのHTML内に追加することで利用できます。

ただし、WordPressでは、ページの編集方法や利用しているテーマによって、追加できる場所が異なります。

また、JSON-LDは単なる文章ではなく、決められた形式で記述する必要があります。

例えば、記述内容に誤りがあると、検索エンジンが正しく読み取れない場合があります。

そのため、手動で追加する際は、公式資料に沿って記述し、必ずテストツールで確認しましょう。

また、JSON-LDを追加するために、テーマの重要なファイルを直接編集することは避ける方法が適しています。

テーマの更新によって変更内容が失われる場合や、記述ミスによってサイトに問題が発生する可能性があるためです。

必要に応じて、子テーマやコード管理用の仕組みを利用し、制作会社などと相談して実装しましょう。

3.中小企業サイトで優先したい構造化データ

企業サイト・店舗サイト・ブログ・ECサイトに適した構造化データの種類を整理したイメージ

構造化データには多くの種類がありますが、すべてを設定する必要はありません。

サイトの目的や掲載している情報に合わせて、必要なものを選ぶことが重要です。

例えば、会社案内を中心とした企業サイトと、オンラインショップでは、優先する情報が異なります。

会社案内サイトではOrganizationを確認する

企業サイトでは、Organizationの構造化データが利用されることがあります。

Organizationは、企業や団体などの情報を表すための種類です。

例えば、会社名、公式サイト、ロゴなどを記述できます。

ただし、構造化データに記述する内容は、実際の会社情報と一致している必要があります。

また、会社名やロゴを構造化データに記述すれば、必ずGoogleの検索結果に表示されるわけではありません。

会社概要ページやサイト内の表記とも整合性を取ることが大切です。

実店舗ではLocalBusinessを検討する

実店舗を運営している企業では、LocalBusinessの構造化データが役立つ場合があります。

LocalBusinessは、地域に拠点を持つ事業者や店舗に関する情報を表す種類です。

例えば、店舗名、住所、電話番号、営業時間などを記述できます。

ただし、業種によって利用できるより具体的な種類が用意されている場合があります。

そのため、業種に合った種類がある場合は、必要に応じて利用を検討しましょう。

また、LocalBusinessを設定する場合は、Webサイトの店舗情報と一致しているか確認することが重要です。

営業時間や所在地が変更された場合には、構造化データの内容も更新する必要があります。

なお、LocalBusinessの構造化データを設定することと、Googleビジネスプロフィールを管理することは別の作業です。

実店舗の検索対策では、Googleビジネスプロフィールの情報も適切に管理しましょう。

ブログではArticleやBlogPostingを確認する

WordPressでブログを運用している場合は、ArticleやBlogPostingの構造化データを利用することがあります。

記事のタイトル、公開日、更新日、著者、画像などを構造化して伝えられます。

ただし、すべてのブログ記事に手動でJSON-LDを追加する必要があるわけではありません。

SEOプラグインやテーマによって、自動的に出力されている場合があります。

そのため、まずは公開済みの記事をテストし、必要な情報が適切に記述されているか確認しましょう。

また、公開日や更新日を構造化データに設定する場合は、実際のページ内容と一致させることが重要です。

記事を更新していないのに更新日だけを変更するなど、実態と異なる情報を記述しないよう注意しましょう。

ECサイトではProductを確認する

WooCommerceなどを利用したオンラインショップでは、Productの構造化データを利用することがあります。

Productは、商品に関する情報を表すための種類です。

商品名、画像、価格、在庫状況などを記述できます。

ただし、商品情報は頻繁に変更される場合があります。

例えば、価格を変更したり、在庫がなくなったりすることがあります。

そのため、構造化データの情報が、実際の商品ページと一致している必要があります。

WooCommerceやSEOプラグインによって、商品に関する構造化データが自動出力される場合があります。

そのため、追加のプラグインを導入する前に、現在の出力内容を確認しましょう。

特に、価格や在庫状況が複数の場所で管理されている場合は、構造化データとの不一致が発生しないよう注意が必要です。

4.無料テストツールで構造化データを確認する方法

WordPressサイトの構造化データをテストツールで確認するWeb担当者

構造化データは、設定しただけでは正しく動作しているか判断できません。

そのため、Googleなどが提供しているテストツールを利用し、実際のページにどのような構造化データが出力されているか確認することが重要です。

代表的なものが、Googleの「リッチリザルトテスト」と「Schema Markup Validator」です。

ただし、両者は確認できる内容が異なります。

リッチリザルトテストとは

リッチリザルトテストは、Googleが提供する無料の確認ツールです。

構造化データを利用して、Google検索で対応しているリッチリザルトの対象になる可能性があるかを確認できます。

公式ツール:

Googleの公式資料では、公開URLまたはコードを入力してテストできると説明されています。

基本的な使い方は、次のとおりです。

1.リッチリザルトテストを開く

Googleのリッチリザルトテストへアクセスします。

2.確認したいページのURLを入力する

例えば、会社概要ページやブログ記事、商品ページなどです。

3.テストを実行する

ツールがページを取得し、対応する構造化データを確認します。

4.検出された構造化データを確認する

対応する種類が検出された場合は、その内容が表示されます。

5.エラーや警告を確認する

必要な項目が不足している場合などは、エラーや警告が表示されることがあります。

ただし、エラーと警告は同じものではありません。

エラーは、対象となるリッチリザルトの要件を満たしていないことを示す場合があります。

一方、警告は、推奨される情報が不足している場合などに表示されることがあります。

そのため、表示された内容を確認し、必要な対応を判断しましょう。

リッチリザルトテストで検出されない場合

構造化データを設定していても、リッチリザルトテストで対象として表示されない場合があります。

これは、必ずしも構造化データが存在しないことを意味するわけではありません。

リッチリザルトテストは、Googleが対応しているリッチリザルトの確認を目的としたツールです。

そのため、schema.orgに定義されているすべての構造化データを、同じように評価するものではありません。

例えば、Googleがリッチリザルトに対応していない種類の場合、構造化データが存在していても、リッチリザルトの対象として表示されないことがあります。

このような場合は、Schema Markup Validatorを利用して確認する方法があります。

Schema Markup Validatorとは

Schema Markup Validatorは、schema.orgに基づく構造化データを確認するためのツールです。

リッチリザルトテストとは異なり、Googleのリッチリザルト対応種類に限定せず、構造化データの記述を確認できます。

Googleの公式資料でも、リッチリザルトテストとSchema Markup Validatorは用途が異なるものとして紹介されています。

公式ツール:

Schema Markup Validator

例えば、OrganizationやLocalBusinessなどの情報が適切に記述されているかを確認する際に利用できます。

ただし、Schema Markup Validatorで問題が表示されなかったとしても、Googleのリッチリザルトに対応していることが保証されるわけではありません。

そのため、両方のツールを目的に応じて使い分けましょう。

ツール主な確認内容
リッチリザルトテストGoogleが対応するリッチリザルトの対象になる可能性
Schema Markup Validatorschema.orgに基づく構造化データの記述
Google Search ConsoleGoogleが検出した構造化データ関連の問題や検索状況

Google Search Consoleでも確認する

Google Search Consoleでは、構造化データに関連する問題を確認できる場合があります。

例えば、Googleが対応している一部のリッチリザルトについて、エラーや警告がレポートとして表示されます。

ただし、すべての構造化データの種類について、専用レポートが用意されているわけではありません。

また、構造化データを修正した直後に、Search Consoleの表示内容が更新されるとは限りません。

Googleがページを再度クロールし、情報を処理するまで時間がかかる場合があります。

そのため、修正後には、まずリッチリザルトテストなどで現在の状態を確認し、その後Search Consoleで状況を確認するとよいでしょう。

5.構造化データの実装でよくあるミス

構造化データは、WordPressのSEOプラグインなどを利用すると比較的簡単に設定できる場合があります。

一方、設定内容が実際のページと一致していない場合や、複数の機能が重複している場合などには注意が必要です。

実際のページにない情報を記述している

構造化データには、ページの内容と一致する情報を記述する必要があります。

例えば、商品ページに掲載されていない価格や、実際とは異なる在庫状況を設定することは適切ではありません。

また、実際には掲載されていないレビューを構造化データだけに記述することも避ける必要があります。

Googleの公式ガイドラインでも、ページ内容と一致しない情報や、誤解を招く構造化データの使用は認められていません。

そのため、構造化データを設定する際には、実際のページ内容と照合しましょう。

構造化データが重複している

WordPressでは、SEOプラグイン、テーマ、ECプラグインなど、複数の機能が構造化データを出力している場合があります。

例えば、テーマとSEOプラグインの両方が記事情報を出力しているケースです。

この場合、同じ内容の構造化データが複数出力されることがあります。

重複していること自体が必ずエラーになるわけではありませんが、異なる情報が設定されている場合には問題になる可能性があります。

そのため、構造化データを追加する前に、現在の出力状況を確認することが重要です。

商品の価格や在庫情報が一致していない

オンラインショップでは、商品価格や在庫状況が変更される場合があります。

しかし、構造化データが自動更新されていなければ、ページに表示されている情報と一致しなくなる可能性があります。

例えば、商品ページでは在庫切れとなっているのに、構造化データでは在庫ありと設定されている場合です。

このような不一致を防ぐためには、構造化データを商品管理情報と連動させることが重要です。

WooCommerceなどを利用している場合は、商品情報がどのように構造化データへ反映されているか確認しましょう。

テストツールでエラーがないことだけを確認している

リッチリザルトテストでエラーが表示されなかったとしても、構造化データの内容が実際のページと一致しているとは限りません。

例えば、会社名や住所が古いままでも、記述形式としては問題がない場合があります。

また、テストツールがすべての品質上の問題を検出できるわけではありません。

そのため、テスト結果だけでなく、実際のページ内容と構造化データの情報を比較することが重要です。

検索結果に必ず表示されると思っている

構造化データを正しく実装していても、Googleがリッチリザルトを表示するとは限りません。

また、表示される形式は、検索するキーワードや利用者の環境などによって変わる場合があります。

そのため、リッチリザルトが表示されないことだけを理由に、設定が間違っていると判断することは適切ではありません。

まずは、構造化データが正しく記述されているか、Googleのガイドラインに沿っているかを確認しましょう。

6.中小企業サイトで決めておきたい構造化データの管理ルール

構造化データは、一度設定したら管理が不要になるものではありません。

例えば、会社名や所在地、営業時間、商品価格などが変更された場合には、構造化データも更新する必要があります。

また、WordPress本体やテーマ、SEOプラグインの更新によって、構造化データの出力内容が変わる場合もあります。

そのため、サイトの更新や保守の中で、構造化データも確認対象に含めておくことが大切です。

例えば、次のような管理方法が考えられます。

確認時期主な確認内容
初回設定時構造化データの種類、出力方法、内容
会社情報の変更時会社名、所在地、電話番号、ロゴなど
店舗情報の変更時住所、営業時間、電話番号など
商品情報の変更時価格、在庫、商品名など
記事公開・更新時タイトル、公開日、更新日、著者など
テーマ・プラグイン更新後構造化データの出力状況
月1回程度Search Consoleの関連レポートやエラー
担当者変更時実装方法、設定場所、管理担当者の引き継ぎ

これは運用例であり、すべてのサイトに同じ確認頻度が必要なわけではありません。

例えば、会社案内を中心とした小規模サイトでは、企業情報の変更時やプラグイン更新後に確認する方法が考えられます。

一方、商品情報が頻繁に変更されるECサイトでは、商品データと構造化データが正しく連動しているかを確認する必要があります。

また、構造化データの管理担当者が分からなくならないよう、どのプラグインやテーマが出力しているかを記録しておくことも重要です。

まとめ|構造化データはページの内容を正しく伝えるための仕組み

構造化データは、Webページに掲載されている情報を、検索エンジンなどが理解しやすい形式で伝えるための仕組みです。

会社情報、店舗情報、記事、商品など、さまざまな種類の情報を構造化して表現できます。

また、Googleが対応している構造化データを適切に設定することで、リッチリザルトの表示対象になる場合があります。

ただし、構造化データを設定すれば、必ず検索順位が上がったり、検索結果の表示が変わったりするわけではありません。

そのため、構造化データはSEOのための特別な設定というよりも、Webサイトの情報を正しく整理して伝えるための仕組みとして考えることが大切です。

WordPressでは、SEOプラグインやテーマによって構造化データが自動出力されている場合があります。

そのため、最初から新しいプラグインやコードを追加するのではなく、現在のサイトにどのような構造化データが設定されているかを確認しましょう。

また、構造化データを実装した後は、GoogleのリッチリザルトテストやSchema Markup Validatorなどを利用して、記述内容を確認することが重要です。

特に、企業情報や商品情報など、実際のページ内容と一致しているかを確認しましょう。

中小企業のWebサイトでは、WordPressの制作会社やSEO担当者が構造化データを設定している場合もあります。

そのため、社内担当者が設定内容をすべて理解する必要はありませんが、どの情報を、どの仕組みで出力しているかを把握しておくと、運用や引き継ぎがしやすくなります。

構造化データの目的は、検索結果を意図的に変えることではなく、Webサイトに掲載している情報を検索エンジンへ正確に伝えることです。

まずは、自社のトップページや主要なサービスページ、ブログ記事などをリッチリザルトテストで確認するところから始めてみましょう。

構造化データの確認から実装、テスト、運用管理まで必要な項目をまとめた「構造化データ実装チェックリスト」を用意しています。

企業情報、店舗情報、記事、商品、パンくずリストなどの設定状況を整理できるため、社内担当者や制作会社との情報共有にもご活用ください。

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