wordpress作成48-WordPressでFAQスキーマを実装する方法|FAQページの作り方とJSON-LDの設定・確認手順

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WordPressで会社のホームページを運用していると、「サービスについて同じ質問が何度も届く」「料金や申し込み方法を分かりやすく説明したい」といった課題が発生することがあります。

こうした課題への対策として役立つのが、FAQページです。

FAQとは「Frequently Asked Questions」の略称で、日本語では一般的に「よくある質問」と呼ばれます。

例えば、サービスの利用料金、申し込み方法、対応エリア、支払い方法など、利用者から頻繁に寄せられる質問と回答をまとめることで、必要な情報を探しやすくできます。

また、FAQページに掲載した質問と回答は、「FAQスキーマ」と呼ばれる構造化データを利用して、機械が読み取りやすい形式で記述できます。

構造化データについては、前回の記事「WordPressの構造化データとは?SEOへの影響と無料で実装・確認する方法」で基本的な仕組みを解説しました。

今回は、その実践編としてFAQスキーマを取り上げます。

ただし、最初に理解しておきたい点があります。

以前は、FAQスキーマを実装することで、Googleの検索結果に質問と回答が展開表示される「FAQリッチリザルト」が利用されていました。

しかし、Googleは2026年5月7日にFAQリッチリザルトの表示を終了しています。

そのため、現在はFAQスキーマを実装しても、Google検索で従来のFAQリッチリザルトが表示されることはありません。

一方、FAQPageという構造化データの種類は、schema.orgで引き続き定義されています。

つまり、FAQスキーマ自体が利用できなくなったわけではありません。

ただし、設定によって検索順位が上がる、AI検索で優先的に引用されるといった効果が保証されているわけでもありません。

そのため、中小企業のWebサイトでは、検索結果の表示を変えることよりも、利用者が疑問を解決できるFAQページを作成し、その内容を適切に管理することを優先しましょう。

この記事では、WordPressでのFAQページの作り方、JSON-LDによるFAQスキーマの基本、無料で実装する方法、テストツールによる確認、運用上の注意点を解説します。

専門的なプログラミング知識がない担当者でも、現在のサイトの設定状況を確認し、必要な対応を判断できる内容にまとめています。

FAQスキーマとは?質問と回答を構造化して伝える仕組み

FAQページの質問と回答をFAQPage・Question・Answerとして整理する構造化データの仕組み

FAQスキーマとは、Webページに掲載されている質問と回答を、決められた形式で表現する構造化データです。

例えば、企業のサービスページに次のような質問が掲載されているとします。

質問:申し込み後、いつからサービスを利用できますか?

回答:必要な手続きが完了した後、利用を開始できます。具体的な開始日は、申し込み内容や確認状況によって異なります。

人間であれば、これが質問と回答の組み合わせであることを理解できます。

FAQスキーマでは、この情報を「質問」と「回答」に分類し、機械が読み取りやすい形式で記述します。

その際に利用する代表的な種類が、schema.orgの「FAQPage」です。

FAQPage・Question・Answerの関係

FAQスキーマでは、主に次の3つの種類を使用します。

種類役割
FAQPageよくある質問を掲載したページ
Question個別の質問
Answer質問に対する回答

FAQPageは、複数の質問と回答を掲載したFAQページなどを表すために利用できます。

Questionは質問の内容を、Answerはその回答を表します。

これらを組み合わせることで、ページ内に掲載している情報の関係を構造化できます。

例えば、1つのFAQページに5つの質問がある場合、FAQPageの中に5つのQuestionを含め、それぞれに対応するAnswerを設定する構成が考えられます。

ただし、ページ内の文章をそのまま構造化データへ追加すればよいわけではありません。

実際に表示されている質問と回答の内容に合わせて記述することが重要です。

FAQPageとQAPageの違い

FAQPageと似た種類に「QAPage」があります。

どちらも質問と回答を扱いますが、想定しているページの構成が異なります。

FAQPageは、運営者が用意した複数の質問と回答を掲載するページに適しています。

一方、QAPageは、1つの質問に対して利用者などが回答を投稿できるQ&Aページを表すために利用されます。

例えば、企業が用意した「よくある質問」はFAQPageの対象として考えられます。

一方、利用者が質問を投稿し、ほかの利用者が回答する掲示板形式のページでは、QAPageが適切な場合があります。

どちらを使用するかは、ページの構造に合わせて判断することが大切です。

1.FAQページを作成する前に整理したいこと

FAQスキーマを実装する前に、まずはFAQページの内容を整理しましょう。

構造化データは、ページ内に掲載された情報を機械が理解しやすい形式で表すものです。

そのため、元となる質問や回答の内容が不正確であれば、構造化データを設定しても問題は解決しません。

中小企業のWebサイトでは、最初に利用者から寄せられる質問を整理することが重要です。

実際に寄せられている質問を集める

FAQページに掲載する内容は、できるだけ実際の問い合わせや業務の中で発生している疑問をもとに作成しましょう。

例えば、商品を販売している企業であれば、送料、配送日数、返品、支払い方法などが候補になります。

サービスを提供している企業であれば、料金、対応エリア、申し込み方法、契約期間などが考えられます。

また、店舗を運営している場合は、営業時間、予約方法、駐車場の有無、支払い方法なども対象になります。

ただし、これらは一般的な例です。

実際にどの質問を掲載するかは、自社のサービス内容や問い合わせ状況に合わせて判断しましょう。

FAQページの目的は、質問の数を増やすことではありません。

利用者が知りたい情報を、分かりやすく確認できる状態にすることが重要です。

質問は利用者の言葉に近づける

FAQページでは、企業側の専門用語だけで質問を作成しないよう注意しましょう。

例えば、契約手続きについて説明したい場合でも、利用者は正式な契約名称を知らないことがあります。

そのため、質問文は「申し込みには何が必要ですか?」「契約までに何日かかりますか?」など、利用者が普段使う言葉に近づけると理解しやすくなります。

また、1つの質問に複数の内容を詰め込みすぎないことも大切です。

質問が長く複雑になると、利用者が必要な情報を探しにくくなります。

回答は結論から説明する

FAQの回答では、まず質問に対する結論を示すと分かりやすくなります。

例えば、配送に関する質問であれば、配送に対応しているか、どのような条件があるかを先に説明します。

その後、例外条件や注意事項などを補足すると、必要な情報を理解しやすくなります。

ただし、実際のサービスで確認できていない内容を断定してはいけません。

例えば、配送日数や料金、対応地域などは、運用状況によって変更される場合があります。

そのため、FAQを作成する際には、現在のサービス内容と回答が一致しているか確認しましょう。

2.WordPressでFAQページを作成する方法

WordPressのFAQページで質問をクリックすると回答が展開されるアコーディオン表示のイメージ

WordPressでは、固定ページや投稿を利用してFAQページを作成できます。

一般的な企業サイトでは、独立した「よくある質問」ページを固定ページとして用意する方法が考えられます。

一方、特定の商品やサービスに関する質問であれば、それぞれの詳細ページ内にFAQを設ける方法もあります。

固定ページにFAQを作成する

WordPressの標準的なブロックエディターを利用する場合、基本的な作成手順は次のとおりです。

  1. WordPressの管理画面を開く
  2. 「固定ページ」から新しいページを追加する
  3. ページタイトルを設定する
  4. 見出しブロックで質問を作成する
  5. 段落ブロックで回答を記述する
  6. プレビューで表示を確認する
  7. 内容を確認して公開する

例えば、ページタイトルを「よくある質問」とし、その下に複数の質問と回答を配置します。

質問には見出しブロック、回答には段落ブロックを利用すると、文章の構造を整理しやすくなります。

なお、質問ごとに見出しを設定する場合は、ページ全体の見出し階層との関係にも注意しましょう。

ページタイトルがh1であれば、FAQの分類をh2、個別の質問をh3にするといった構成が考えられます。

ただし、実際の見出し構造はページの内容に応じて調整する必要があります。

アコーディオン形式でFAQを表示する

FAQページでは、質問をクリックすると回答が開く「アコーディオン形式」が利用されることがあります。

例えば、質問だけを一覧表示し、利用者が知りたい項目を選択すると回答が展開される形式です。

WordPressのテーマやページ作成プラグインによっては、アコーディオンを作成する機能が用意されています。

また、WordPressの標準ブロックにも「詳細」ブロックがあり、クリックすると内容を展開する表示を作成できます。

ただし、アコーディオンを使用する場合は、スマートフォンでも操作しやすいか確認しましょう。

質問部分が小さすぎたり、クリックしても回答が開かなかったりすると、利用者にとって使いにくいページになります。

また、アコーディオンを設置しただけで、FAQPageの構造化データが自動的に出力されるとは限りません。

FAQの表示機能とFAQスキーマの出力機能は、別々に確認する必要があります。

サービスごとにFAQを分ける方法

複数のサービスを提供している企業では、FAQを1ページにまとめるか、サービスごとに分けるかを検討しましょう。

例えば、会社全体のFAQページには、営業時間や問い合わせ方法などの共通事項を掲載します。

一方、サービスページには、そのサービスに関する申し込み条件や料金、利用方法などを掲載する方法があります。

このように整理することで、利用者が関連する情報を見つけやすくなる場合があります。

ただし、同じ質問と回答を多数のページへ無条件に複製することはおすすめできません。

内容の更新漏れが発生しやすくなるためです。

共通する質問は、必要に応じて代表的なFAQページへまとめ、ほかのページからリンクする方法も考えられます。

3.FAQスキーマをJSON-LDで記述する方法

FAQPageの中に複数のQuestionとAnswerを配置するJSON-LDのデータ構造

WordPressでFAQページを作成したら、必要に応じてFAQスキーマを実装します。

FAQスキーマの記述には、JSON-LDという形式を利用できます。

JSON-LDは、Webページの情報を決められた構造で記述する方法です。

WordPressではSEOプラグインやテーマが構造化データを出力している場合があるため、手動実装の前に現在の状態を確認しましょう。

JSON-LDの基本構造

FAQスキーマでは、FAQPage、Question、Answerを組み合わせて質問と回答を表現します。

以下は、2つの質問を掲載したFAQページの例です。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [
    {
      "@type": "Question",
      "name": "お問い合わせはどこからできますか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "お問い合わせページのフォームからご連絡いただけます。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "サービス内容の相談はできますか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "お問い合わせフォームからご相談いただけます。"
      }
    }
  ]
}
</script>

※上記は説明用のサンプルです。実際に使用する場合は、自社サイトに掲載している質問と回答に置き換えてください。

このコードでは、@typeにFAQPageを指定し、FAQを掲載したページであることを示しています。

mainEntityには、ページ内の主な質問をまとめています。

それぞれの質問では、Questionのnameに質問文を、acceptedAnswerのtextに回答文を設定しています。

JSON-LDの主な項目

項目役割
@context利用する語彙の指定
@typeデータの種類
FAQPageFAQを掲載したページ
mainEntityページ内の主な質問
Question質問情報
name質問文
acceptedAnswer質問に対応する回答
Answer回答情報
text回答文

これらの項目を利用することで、ページに掲載している質問と回答の関係を記述できます。

なお、JSON-LDでは、記号の位置や引用符などの記述方法が重要です。

例えば、カンマが不足していたり、引用符が正しく閉じられていなかったりすると、JSONとして読み取れなくなる場合があります。

また、文章内に引用符や改行などを含める場合は、JSONの形式に合わせた処理が必要です。

そのため、手動でコードを作成する際には、必ず検証ツールを利用しましょう。

ページに表示している内容と一致させる

FAQスキーマでは、質問と回答の内容を、実際にページへ掲載している情報と一致させることが重要です。

例えば、ページ上では「電話での申し込みは受け付けていません」と説明しているのに、構造化データでは「電話でも申し込みできます」と記述してはいけません。

また、ページに掲載していない質問を、構造化データだけに追加することも避けるべきです。

構造化データは、利用者向けの説明を省略するためのものではありません。

あくまで、ページ上の情報を構造化して表現するためのものです。

そのため、FAQページを更新した際には、JSON-LDの内容も更新する必要があります。

4.WordPressでFAQスキーマを無料実装する方法

WordPressのFAQページとJSON-LDの出力設定を確認する管理画面のイメージ

WordPressでFAQスキーマを実装する方法には、SEOプラグインを利用する方法や、JSON-LDを手動で追加する方法などがあります。

ただし、2026年10月現在、Google検索ではFAQリッチリザルトが廃止されているため、検索結果へのFAQ表示を目的として新たなプラグインを導入する必要性は低くなっています。

まずは、現在のWordPress環境でFAQスキーマが出力されているか確認しましょう。

方法1.SEOプラグインの機能を確認する

WordPressでは、SEOプラグインが構造化データを自動出力している場合があります。

また、プラグインによってはFAQブロックや構造化データの設定機能が用意されている場合もあります。

ただし、すべてのSEOプラグインにFAQスキーマの出力機能があるわけではありません。

また、機能の提供状況はバージョンや契約プランによって異なります。

そのため、現在使用しているプラグインの設定画面と公式資料を確認しましょう。

すでにFAQPageが正しく出力されている場合は、同じ構造化データを重ねて追加する必要はありません。

方法2.JSON-LDを手動で追加する

既存のプラグインで対応できない場合は、JSON-LDを手動で追加する方法があります。

WordPressでは、テーマやコード管理用の仕組みなどを利用して、HTML内へJSON-LDを出力できます。

ただし、JSON-LDを通常の文章として貼り付けただけでは、構造化データとして正しく出力されない場合があります。

また、WordPressのブロックエディターや、ページ作成プラグインによって、スクリプトの取り扱いが異なることがあります。

そのため、実装する場合は、HTML内にapplication/ld+jsonのスクリプトとして出力されているか確認しましょう。

なお、テーマの重要なファイルを直接編集すると、記述ミスによってWordPressに問題が発生する可能性があります。

また、テーマの更新によって変更内容が失われる場合もあります。

必要に応じて、子テーマやコード管理用のプラグインを利用し、制作会社や保守担当者と相談して実装する方法が適しています。

方法3.既存のFAQ表示機能を活用する

WordPressのテーマやページ作成プラグインには、FAQを表示するための機能が用意されている場合があります。

例えば、Elementorなどのページ作成プラグインを利用して、アコーディオン形式のFAQを作成する方法です。

ただし、FAQを表示できることと、FAQPageの構造化データが出力されることは同じではありません。

そのため、FAQの表示機能を利用した後は、実際のHTMLに構造化データが出力されているか確認しましょう。

また、FAQスキーマを出力するためだけに、新たなプラグインを追加する必要があるかどうかも検討しましょう。

プラグインを増やすと、更新管理や互換性確認などの保守作業が増える場合があります。

中小企業のWebサイトでは、まずFAQページの内容と使いやすさを整え、必要性を確認したうえで構造化データを実装することが大切です。

5.FAQスキーマを無料ツールで確認する方法

Schema Markup ValidatorでFAQPageの構造化データを検証するWeb担当者

FAQスキーマを実装したら、JSON-LDが正しく記述されているか確認しましょう。

ただし、ここでもGoogleの仕様変更に注意が必要です。

以前は、GoogleのリッチリザルトテストでFAQスキーマの対応状況を確認できました。

しかし、Googleは2026年6月にFAQリッチリザルトのテスト対応を終了しました。

そのため、現在はFAQPageの検証に、リッチリザルトテストを使用することは適切ではありません。

FAQスキーマの記述確認には、schema.orgの「Schema Markup Validator」を利用できます。

Schema Markup Validatorとは

Schema Markup Validatorは、schema.orgの語彙に基づく構造化データを確認できる無料ツールです。

FAQPageだけでなく、Organization、LocalBusiness、Articleなど、さまざまな構造化データの確認に利用できます。

公式ツール:

https://validator.schema.org

ただし、このツールは構造化データの記述を検証するものであり、Google検索での表示を保証するものではありません。

手順1.Schema Markup Validatorを開く

まず、ブラウザでSchema Markup Validatorへアクセスします。

画面には、URLを入力して検証する方法と、コードを入力して検証する方法が用意されています。

公開済みのFAQページを確認する場合は、URLを利用すると便利です。

一方、まだWordPressへ実装していないJSON-LDを確認する場合は、コードを入力して検証できます。

手順2.FAQページのURLを入力する

公開済みのFAQページがある場合は、そのURLを入力します。

例えば、次のようなURLです。

https://example.com/faq

※これは説明用の架空のURLです。

URLを入力したら、検証を実行します。

ツールがページの情報を取得し、検出された構造化データを表示します。

ただし、パスワード保護されたページや、外部からアクセスできないステージング環境では、URLによる検証ができない場合があります。

その場合は、JSON-LDのコードを入力して確認する方法が考えられます。

手順3.FAQPageが検出されているか確認する

検証結果にFAQPageが表示されているか確認しましょう。

FAQPageが検出された場合は、その中にQuestionとAnswerが含まれているか確認します。

さらに、質問文と回答文が、WordPressの公開ページに掲載されている内容と一致しているか確認しましょう。

例えば、FAQページに5つの質問がある場合は、構造化データ側でも必要な質問が正しく設定されているか確認します。

ただし、検証結果にエラーがないことだけで、FAQページの品質が保証されるわけではありません。

質問や回答の内容そのものが正確かどうかは、担当者による確認が必要です。

手順4.エラーがある場合は修正する

検証結果にエラーが表示された場合は、その内容を確認しましょう。

例えば、JSON-LDの記述方法に問題がある場合や、期待されるデータの形式と異なる場合などです。

よくある原因としては、次のようなものがあります。

問題確認する内容
FAQPageが検出されないJSON-LDがHTMLに出力されているか
JSONの構文エラーカンマや引用符、括弧の記述
Questionが検出されないmainEntityの構造
Answerが正しく設定されないacceptedAnswerの形式
質問や回答が不足しているnameやtextの値
内容が重複しているテーマやプラグインの出力状況

エラーを修正した後は、再度検証を実行します。

また、修正内容がWordPressの公開ページに反映されているか確認することも重要です。

Google Search Consoleでは何を確認するのか

Google Search Consoleは、Google検索での掲載状況やページのインデックス状態などを確認するためのツールです。

ただし、FAQリッチリザルトの廃止に伴い、FAQ専用の検索パフォーマンス表示や拡張レポートも終了しています。

そのため、FAQスキーマを実装した後に、Search ConsoleでFAQ専用のレポートが表示されないことは、必ずしも問題ではありません。

現在のFAQスキーマの記述確認にはSchema Markup Validatorを利用し、Search Consoleでは通常のページのインデックス状況や検索パフォーマンスを確認する方法が適しています。

なお、FAQスキーマを実装したことで検索順位やクリック数が改善すると断定できるわけではありません。

6.FAQスキーマ実装でよくあるミスと注意点

FAQスキーマは、JSON-LDを利用すれば比較的シンプルな構造で記述できます。

しかし、設定方法や運用状況によっては問題が発生する場合があります。

特に、WordPressでは複数のプラグインやテーマが構造化データを出力していることがあるため、既存の設定を確認することが重要です。

ページにない質問を構造化データだけに追加している

FAQスキーマでは、ページに掲載されている質問と回答を正しく表現することが重要です。

例えば、検索エンジン向けに質問を増やす目的で、実際のページには掲載していないFAQをJSON-LDだけに追加することは避けましょう。

構造化データは、利用者に表示していない情報を追加するためのものではありません。

まずは、ページ内のFAQを充実させ、その内容と一致する構造化データを設定しましょう。

SEOプラグインと手動のJSON-LDが重複している

WordPressでは、SEOプラグインやテーマがFAQPageを自動出力している場合があります。

その状態で手動のJSON-LDを追加すると、同じ質問と回答が複数回出力される可能性があります。

重複した構造化データが存在すること自体が、必ずしもエラーになるわけではありません。

しかし、片方だけが更新されると、異なる情報が出力される可能性があります。

そのため、FAQスキーマの出力方法は、できるだけ管理しやすい形に統一しましょう。

回答を更新してもJSON-LDが古いままになっている

FAQページの内容は、サービスの変更に合わせて更新する必要があります。

例えば、料金、営業時間、利用条件などが変更された場合です。

しかし、HTML上の回答だけを変更し、JSON-LDを更新していなければ、ページの表示内容と構造化データが一致しなくなります。

そのため、FAQを更新する際には、構造化データも確認しましょう。

特に、JSON-LDを手動で追加している場合は、更新漏れが発生しないよう注意が必要です。

FAQスキーマを設定すれば検索順位が上がると思っている

FAQスキーマの実装は、検索順位の向上を保証するものではありません。

また、GoogleのFAQリッチリザルトは2026年5月に廃止されています。

そのため、検索結果で質問と回答を展開表示させる目的でFAQスキーマを導入することは、現在のGoogle検索では適切ではありません。

FAQページでは、利用者が必要な情報を見つけやすいことや、問い合わせ前の疑問を解決できることを優先しましょう。

AI検索で必ず引用されると思っている

構造化データは、ページ内の情報を機械が読み取りやすい形式で表現する仕組みです。

ただし、FAQスキーマを設定することで、AI検索や生成AIの回答に必ず引用されるわけではありません。

また、FAQPageの実装によってAI検索での表示が優遇されるという効果も、一般的に保証されているものではありません。

そのため、AI検索への対策としてFAQスキーマを過度に評価することは避けましょう。

重要なのは、利用者の疑問に対して、正確で分かりやすい情報を掲載することです。

7.中小企業サイトで決めておきたいFAQの管理ルール

FAQページは、一度作成したら管理が不要になるものではありません。

サービス内容や料金、営業時間などが変わった場合には、回答も更新する必要があります。

また、WordPressのテーマやプラグインを更新した際に、FAQの表示方法や構造化データの出力が変わる場合もあります。

そのため、FAQページを日常のサイト管理に含めておくことが重要です。

例えば、次のような管理方法が考えられます。

確認時期主な確認内容
FAQ作成時質問の内容、回答の正確性、担当者
FAQスキーマ実装時JSON-LDの構造、ページ内容との一致
サービス変更時料金、申し込み条件、対応範囲など
問い合わせ内容の変化があったとき新しいFAQを追加する必要性
テーマ・プラグイン更新後FAQ表示やJSON-LD出力の状態
定期点検時古い回答、リンク切れ、重複した質問
担当者変更時FAQの管理方法、実装場所、更新手順

これは運用例であり、すべてのサイトで同じ頻度の点検が必要なわけではありません。

例えば、サービス内容があまり変わらない企業サイトでは、必要なタイミングで回答を見直す方法が考えられます。

一方、料金や商品情報が頻繁に変更されるサイトでは、FAQの内容を定期的に確認する必要があります。

また、社内で問い合わせ対応を行っている担当者と、Webサイトの更新担当者が異なる場合は、情報共有の方法を決めておくと管理しやすくなります。

FAQページは、問い合わせ対応で得られた情報を、Webサイトの改善に活用するための仕組みでもあります。

まとめ|FAQスキーマは正確な質問と回答を整理するために活用する

FAQスキーマは、Webページに掲載されている質問と回答を、構造化データとして表現するための仕組みです。

schema.orgのFAQPage、Question、Answerを組み合わせることで、FAQページの情報を機械が読み取りやすい形式で記述できます。

WordPressでは、固定ページなどを利用してFAQを作成し、必要に応じてSEOプラグインやJSON-LDによって構造化データを追加できます。

ただし、FAQスキーマを設定する前に、実際の質問と回答の内容を整理することが重要です。

質問は利用者の言葉に近づけ、回答は結論から分かりやすく説明しましょう。

また、構造化データを実装する場合は、ページに掲載している質問と回答の内容を一致させる必要があります。

Googleは2026年5月にFAQリッチリザルトの表示を終了しているため、現在はFAQスキーマを設定しても、以前のように検索結果へ質問と回答を展開表示させることはできません。

そのため、FAQスキーマを検索順位や検索結果の表示を改善するための直接的な手段として考えることは適切ではありません。

一方、FAQPageはschema.orgで引き続き利用できる構造化データです。

FAQページの内容を一定の形式で整理し、ほかのシステムが情報を読み取る際の補助として利用することはできます。

ただし、その効果は利用するシステムによって異なり、特定の検索機能での表示が保証されるものではありません。

また、FAQスキーマを実装した後は、Schema Markup Validatorなどを利用して、JSON-LDが正しく記述されているか確認しましょう。

WordPressのテーマやプラグインが自動的に構造化データを出力している場合は、手動で追加する前に重複の有無を確認することも重要です。

FAQページで最も大切なのは、構造化データの設定ではなく、利用者が必要な情報を正確に理解できることです。

まずは、自社に寄せられている問い合わせを整理し、利用者が疑問を解決できるFAQページを作成するところから始めてみましょう。

FAQページの作成と構造化データの実装に利用できる「FAQスキーマテンプレート」を用意しています。

質問と回答の整理、JSON-LDの基本構造、実装後の検証項目などをまとめているため、社内担当者や制作会社との情報共有にもご活用ください。

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