改善点はどう見つけるのか?中小企業サイトの簡易チェックリストを公開

中小企業サイトの改善点をチェックリストで確認しているWeb担当者のイメージ

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Webサイトを運用していると、「どこを直せばよいのかわからない」という悩みが出てきます。

アクセス数を増やしたい、問い合わせを増やしたい、サービス内容をもっと伝わりやすくしたい。そう考えていても、具体的な改善点が見えないままでは、修正作業が後回しになってしまいます。

特に中小企業のWebサイトでは、専任のWeb担当者がいないことも多く、日々の業務の合間にサイトを確認する必要があります。そのため、難しい分析から始めるよりも、まずは「成果につながる基本項目」を順番に見直すことが大切です。

この記事では、これまでのシリーズ前半で扱ってきた内容を踏まえ、中小企業サイトの改善点を見つけるための簡易チェックリストを紹介します。自社サイトを開きながら確認できる内容にしていますので、まずは現在の状態を整理するところから始めてみてください。

サイト改善は「なんとなく直す」では成果につながりにくい

Webサイトの成果までの流れを確認して改善点を探しているイメージ

Webサイトを改善しようとすると、最初にデザインや文章の細かい修正に目が向きやすくなります。

もちろん、見た目や表現を整えることも大切です。しかし、成果につなげるためには、先に確認すべきポイントがあります。

たとえば、問い合わせを増やしたいサイトであれば、そもそも問い合わせ地点が明確になっているか、計測できているか、重要ページから問い合わせまでの導線があるかを確認する必要があります。見た目を整えても、成果地点や導線が曖昧なままだと、改善効果を判断しにくくなります。

改善点は「成果までの流れ」から見つける

中小企業サイトの改善点は、ページ単体だけを見るよりも、ユーザーがサイトに入ってから問い合わせや相談に進むまでの流れを見た方が見つけやすくなります。

たとえば、検索からブログ記事に訪問したユーザーが、サービスページを見て、事例や料金を確認し、最終的に問い合わせに進む。こうした流れが自然にできているかを確認します。

もし高アクセスのページがあるにもかかわらず、サービスページや問い合わせページに移動する導線がなければ、せっかくのアクセスを活かしきれていない可能性があります。

サイト改善は、目立つ部分を感覚で直すのではなく、成果までの流れを分解して確認することが重要です。

チェック1:成果地点は決まっているか

最初に確認したいのは、サイトの成果地点です。

成果地点とは、Webサイト上でユーザーに取ってほしい行動のことです。たとえば、問い合わせ、資料請求、予約、電話、LINE登録、見積もり依頼、来店相談などが該当します。

成果地点が決まっていないと、どのページをどう改善すればよいのか判断しにくくなります。

何をもって成果とするかを明確にする

中小企業サイトでは、「とりあえず問い合わせが増えればよい」と考えがちですが、実際には成果地点が複数ある場合があります。

たとえば、BtoBサービスであれば問い合わせフォームが主な成果地点になるかもしれません。一方、店舗型ビジネスでは電話予約やGoogleマップへの移動、LINEでの相談が重要になることもあります。

まずは、自社サイトにとって重要な行動を整理しましょう。

どの行動が増えれば事業にとって意味があるのか。どの行動をユーザーに促したいのか。ここが明確になると、サイト改善の方向性も決まりやすくなります。

成果地点がページ内で見つけやすいか確認する

成果地点が決まっていても、ユーザーがそれを見つけにくい状態では十分ではありません。

問い合わせボタンがページ下部にしかない、スマートフォンで電話ボタンが見つかりにくい、予約ページへのリンクがメニュー内に埋もれている。このような状態では、興味を持ったユーザーが次の行動に進みにくくなります。

自社サイトを確認するときは、「初めて訪問した人が、迷わず次の行動に進めるか」という視点で見直すことが大切です。

チェック2:問い合わせ計測はできているか

問い合わせフォームや電話タップの計測状況を確認しているイメージ

次に確認したいのが、問い合わせ計測です。

サイト改善では、問い合わせや予約などの成果がどれくらい発生しているかを把握する必要があります。計測できていない状態では、改善後に成果が出たのかどうかを判断できません。

フォーム送信や電話タップを確認できる状態にする

問い合わせ計測では、フォーム送信完了、電話ボタンのタップ、LINEボタンのクリック、資料ダウンロードなど、成果地点に近い行動を確認できるようにします。

たとえば、問い合わせフォームであれば、送信完了ページを用意して計測する方法があります。電話やLINEのような外部行動についても、クリック数を確認できるようにしておくと、ユーザーの動きを把握しやすくなります。

厳密な分析を最初から完璧に行う必要はありません。まずは「問い合わせにつながる行動が見える状態」になっているかを確認しましょう。

計測できていないと改善の優先順位が決めにくい

問い合わせ計測ができていないと、どの改善が有効だったのか判断できません。

たとえば、サービスページを修正した後に問い合わせが増えたとしても、計測がなければ、その変化がページ改善によるものなのか、別の要因によるものなのか判断しづらくなります。

中小企業サイトでは、大規模な分析よりも、まず基本的な成果計測を整えることが重要です。改善の前に、最低限の数字を確認できる状態を作ることが、後の判断を助けます。

チェック3:重要ページは整理できているか

サイト内には、成果に近い重要ページがあります。

たとえば、サービス紹介ページ、料金ページ、事例ページ、会社概要、よくある質問、問い合わせページなどです。これらのページが整理されていないと、ユーザーは判断に必要な情報を集めにくくなります。

重要ページに必要な情報がそろっているか

重要ページでは、ユーザーが検討するために必要な情報がそろっているかを確認します。

サービスページであれば、誰向けのサービスなのか、何を依頼できるのか、どのような流れで進むのか、費用感はどの程度か、相談前に確認すべきことは何かといった情報が必要になります。

事例ページであれば、課題、対応内容、成果、Before/Afterの変化が整理されていると、読み手が自社の場合を想像しやすくなります。

ページを増やすことよりも、重要ページの情報を整理することが優先です。

古い情報や重複情報も確認する

サイトを長く運用していると、古い情報や似た内容のページが増えていくことがあります。

料金が古いままになっている、サービス名が過去の表記になっている、同じような説明が複数ページに分散している。このような状態では、ユーザーが迷う原因になります。

重要ページを確認するときは、内容の不足だけでなく、古い情報や重複情報がないかも見直しましょう。

チェック4:入口ページに導線があるか

ブログ記事からサービスページや問い合わせへ導線を設計しているイメージ

入口ページとは、ユーザーが最初に訪問するページのことです。

トップページだけが入口になるとは限りません。検索からブログ記事に入ることもあれば、SNSや広告から特定のサービスページに入ることもあります。

ブログ記事やコラムから次の行動に進めるか

中小企業サイトでは、ブログ記事やコラムが検索流入の入口になることがあります。

しかし、記事を読んだ後にサービスページや問い合わせページへの導線がなければ、ユーザーはそのまま離脱してしまう可能性があります。

たとえば、Web改善に関する記事であれば、記事末尾に関連サービス、事例、相談フォームへのリンクを設置することで、次の行動につなげやすくなります。

記事は読まれるだけで終わりではありません。読んだ後に、ユーザーが何をすればよいかがわかる状態にしておくことが大切です。

入口ごとに適切な導線を考える

すべてのページに同じ導線を置けばよいわけではありません。

たとえば、初めて情報収集しているユーザーには、いきなり問い合わせよりも、関連する解説記事や事例ページへの導線が合う場合があります。一方、料金や対応内容を確認しているユーザーには、相談や見積もりへの導線が適していることがあります。

入口ページごとに、ユーザーの検討段階を考えながら導線を設計することが重要です。

チェック5:スマホで使いやすいか

スマートフォンでWebサイトの見やすさと操作性を確認しているイメージ

現在のWebサイトでは、スマートフォンでの見やすさや使いやすさも重要です。

中小企業サイトでも、ユーザーがスマートフォンから情報を確認する場面は多くあります。特に店舗、採用、予約、地域ビジネスでは、スマートフォンでの操作性が問い合わせや来店行動に関わることがあります。

スマホでボタンや文字が見やすいか確認する

スマホ確認では、まず文字の読みやすさ、ボタンの押しやすさ、メニューの使いやすさを確認します。

パソコンではきれいに見えていても、スマートフォンでは文字が小さい、ボタン同士が近い、画像が大きすぎて内容にたどり着きにくい、といった問題が出ることがあります。

特に問い合わせボタン、電話ボタン、予約ボタンなどは、スマートフォンで見つけやすく、押しやすい状態にしておく必要があります。

実際のスマホで確認する

スマホ表示は、制作画面のプレビューだけでなく、実際のスマートフォンで確認することが大切です。

ページの読み込み、スクロールのしやすさ、メニューの開閉、フォーム入力、電話ボタンの動作など、実際に操作してみると気づく問題があります。

中小企業サイトの簡易チェックでは、専門的な分析よりも、まず実際の利用者目線で確認することが効果的です。

チェック6:高アクセスページが商談導線につながっているか

アクセス数の多いページは、改善の優先度が高いページです。

多くのユーザーに見られているにもかかわらず、商談や問い合わせにつながる導線がない場合、そのページは機会損失につながっている可能性があります。

アクセスが多いだけでは成果につながらない

ブログ記事やお知らせ記事の中には、検索流入が多いページがあります。しかし、アクセスが多くても、サービス理解や問い合わせにつながっていなければ、事業成果には結びつきにくくなります。

たとえば、悩みを解決する記事に多くのアクセスがある場合、その記事から関連サービスや事例ページへ誘導できると、ユーザーの検討を進めやすくなります。

アクセス数は大切ですが、それだけでは十分ではありません。高アクセスページが、次の行動につながっているかを確認しましょう。

関連サービスや事例への導線を追加する

高アクセスページには、記事内容に合った導線を設置します。

たとえば、Web改善に関する記事であれば、サイト診断、改善事例、問い合わせフォームへの導線が考えられます。採用に関する記事であれば、採用支援サービスや相談ページへの導線が合うかもしれません。

導線は、ただボタンを置くだけではなく、記事内容と自然につながる形にすることが重要です。

チェック7:離脱を確認できているか

最後に確認したいのが、離脱です。

ユーザーがどのページでサイトを離れているのかを確認すると、改善すべきページの候補が見えてきます。

離脱が多いページには理由がある

離脱が多いページが必ず悪いわけではありません。たとえば、電話番号や営業時間を確認するページであれば、情報を得た後に離脱することもあります。

ただし、問い合わせ前の重要ページや料金ページ、サービスページで多くのユーザーが離脱している場合は、情報不足や導線不足があるかもしれません。

離脱を確認するときは、「そのページで離脱しても自然か」「本来は次の行動に進んでほしいページか」を考えることが大切です。

離脱ページは内容と導線の両方を見る

離脱が気になるページでは、ページ内容と導線の両方を確認します。

情報が不足していないか、料金や流れがわかりにくくないか、問い合わせ前の不安を解消できているか、関連ページへのリンクがあるか、CTAが見つけやすいかを見直します。

離脱の確認は、ユーザーがどこで迷っているかを見つける手がかりになります。

中小企業サイトの簡易チェックリスト

Webサイト改善の簡易チェックリストを使って優先項目を整理しているイメージ

ここまでの内容を踏まえて、自社サイトを確認するときは、以下の項目を順番に見直してみてください。

チェック項目確認するポイント
成果地点は決まっているか問い合わせ、予約、資料請求など、サイト上で促したい行動が明確か
問い合わせ計測はできているかフォーム送信、電話タップ、LINEクリックなどを確認できるか
重要ページは整理できているかサービス、料金、事例、FAQ、問い合わせページに必要情報があるか
入口ページに導線があるかブログやコラムから関連サービスや問い合わせへ進めるか
スマホで使いやすいか文字、ボタン、メニュー、フォームがスマホで使いやすいか
高アクセスページが商談導線につながっているかアクセスの多いページからサービス理解や相談につながるか
離脱を確認できているか重要ページでユーザーが離れていないか、理由を確認できるか

このチェックリストは、専門的な分析を行う前の初期確認として使えます。すべてを一度に改善しようとする必要はありません。まずは、自社サイトで明らかに不足している項目から見直すことが大切です。

後半では改善の優先順位と具体的な施策を考える

シリーズ前半では、サイト改善の基本となる考え方を整理してきました。

成果地点を決めること、問い合わせ計測を整えること、重要ページを確認すること、入口ページから導線を作ること、スマホでの使いやすさを見ること。これらは、どれも中小企業サイトの改善において土台となる項目です。

後半では、ここで見つけた改善点をどの順番で直すか、どのように施策へ落とし込むかを考えていきます。

たとえば、アクセスはあるのに問い合わせが少ない場合、どのページから改善すべきか。問い合わせフォームまで到達しているのに送信が少ない場合、何を見直すべきか。スマホでの離脱が多い場合、どこから確認すべきか。

改善点を見つけた後は、優先順位を決めて、実行しやすい形に分解することが重要です。

まとめ|改善点は成果地点から逆算して見つける

中小企業サイトの改善点は、感覚だけで探すのではなく、成果地点から逆算して見つけることが大切です。

問い合わせや予約などの成果地点が決まっているか。成果につながる行動を計測できているか。重要ページに必要な情報があるか。入口ページや高アクセスページから商談導線につながっているか。スマートフォンで使いやすいか。離脱しているページに改善の余地がないか。

これらを順番に確認することで、自社サイトの課題が見えやすくなります。

サイト改善は、一度に大きく作り直すことだけが方法ではありません。まずは現在のサイトを簡易チェックし、成果につながりにくくなっている箇所を見つけることから始めてみましょう。

自社サイトの改善点を整理したい場合は、サイト簡易診断を相談したい方はお気軽にご相談ください。

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