2話 問い合わせ内容を種類別に整理する

異なる窓口から届いた問い合わせを安全な一覧へ集約している様子

Contents

第1話で作った業務地図では、問い合わせが仕事の入口でした。次は、その入口に届く内容を見える化します。ここで整える一覧は、第3話のFAQ、第5話の営業確認表、第10話の改善候補の材料になります。

返信文ではなく問い合わせの事実を集める

個人情報を隠して問い合わせ記録を集めている様子

メール、フォーム、電話メモから、最近20件程度を匿名化して集めます。氏名や連絡先を消し、問い合わせ日、経路、要点、対応結果だけを残します。一件ごとに完璧な要約を書く必要はありません。

AIには「内容を、価格、内容確認、予約・日程、利用条件、トラブル、その他に仮分類し、迷うものは保留にしてください」と頼みます。分類名は会社の言葉へ直して構いません。重要なのは、AIが決めることではなく、担当者が一覧を見て直せることです。

件数と対応の詰まりを分けて見る

最も多い種類だけが改善対象とは限りません。件数は少なくても、毎回調べ直す問い合わせや、担当者によって答えが違う問い合わせは負担になります。一覧に「すぐ返せた」「確認が必要だった」「失注につながった」を追加すると、次に整えるべきものが分かります。

第3話では、この分類表から繰り返し出る質問を選び、確認済みの回答だけでFAQの土台を作ります。

実践

問い合わせの種類と対応状況を表で見ている様子

まず10件を表にし、AIの仮分類を人が見直してください。同じ意味の分類を統合し、保留の理由を残します。完成した一覧は、月ごとに足せる共有ファイルへ保存します。

例:分類名は会社の行動につなげる

すぐ返せない問い合わせの原因を確認している様子

「料金について」という分類だけでは、次の対応が決まりません。見積もり前の概算確認、追加費用への不安、支払い方法の確認のように、対応方法が変わる単位へ分けます。飲食店なら「予約変更」「アレルギー確認」「席の希望」、制作会社なら「納期相談」「修正依頼」「見積もり比較」のように、自社の現場で使う言葉に直します。

一件に複数の内容がある場合は、主な用件を一つ決め、補助の用件は別列に残します。分類が曖昧なものを無理に入れると、件数はきれいでも改善に使えない表になります。保留は失敗ではなく、分類の定義を直す材料です。

一覧を運用する小さな決まり

分類した問い合わせ一覧を月次の共有ファイルへ保存する様子

問い合わせを受けた人が、対応後に30秒で追加できる項目数に絞ります。たとえば経路、種類、対応結果、確認が必要だった理由の四つです。月末にAIへ「分類ごとの件数、回答に時間がかかった理由、追加すべき分類候補」を出させ、人が元記録を見て確認します。

電話だけ記録が残らない会社では、通話直後に短い入力欄へ残す担当を決めます。記録の量より、抜けなく同じ場所へ入ることを優先します。

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