5-AIに聞いてはいけないこと、信用しすぎてはいけないこと

AIに入力する前に個人情報が含まれていないか確認している画面

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AIは、文章を考えたり、予定を整理したり、分からないことを質問したりできる便利な道具です。

使い方に慣れてくると、仕事や日常生活のさまざまな場面で役立ちます。

その一方で、何でも入力してよいわけではありません。また、AIから返ってきた答えを、そのまま正しいものとして使わない方がよい場面もあります。

ただし、必要以上に怖がる必要はありません。

今回紹介する注意点を覚えておけば、初心者でも安全を意識しながら使い始められます。

名前や住所などの個人情報は入力しない

AIに質問するとき、自分の名前や住所を伝えなくても、ほとんどの相談はできます。

たとえば、旅行の相談をするときに、

「東京都〇〇区〇〇町に住んでいます」

と詳しい住所を書く必要はありません。

「東京都内から日帰りで行ける場所を教えてください」

という程度でも相談できます。

また、氏名、電話番号、メールアドレス、生年月日、保険証や免許証に書かれている情報なども、安易に入力しない方が安心です。

質問に必要な内容だけを伝え、個人を特定できる情報は省くようにしましょう。

パスワードや暗証番号は絶対に入力しない

パスワードをAIの入力欄へ入れないよう確認している画面

AIに入力してはいけない情報の中でも、特に注意したいのがパスワードや暗証番号です。

次のような情報は入力しないようにします。

  • Webサービスのパスワード
  • クレジットカードの暗証番号
  • 銀行口座の暗証番号
  • Wi-Fiのパスワード
  • 本人確認に使う番号
  • ログイン用の確認コード

「このパスワードは安全ですか」と確認したい場合でも、実際に使っているパスワードをそのまま貼るのは避けましょう。

相談するなら、

「英大文字、小文字、数字、記号を組み合わせたパスワードは安全ですか」

のように、実際の文字列を見せずに質問します。

AIを使うために、パスワードそのものを入力する必要はありません。

顧客や取引先の情報をそのまま貼らない

顧客情報を伏せてからAIに文章を入力する作業画面

仕事でAIを使うときは、自分の情報だけでなく、顧客や取引先の情報にも注意が必要です。

たとえば、メールの文章を直してもらう場合に、相手の氏名、会社名、メールアドレス、電話番号、契約内容などをそのまま貼るのは避けましょう。

文章を直してもらいたい場合は、必要な部分だけを残し、名前などを置き換えます。

たとえば、

「株式会社〇〇の田中様」

ではなく、

「取引先の担当者様」

と書き換えてから相談します。

金額や契約内容も、そのまま見せる必要がなければ、

「〇〇円」

「ある商品の契約内容」

などに置き換えられます。

AIを使う前に、誰かの大切な情報が含まれていないかを一度確認する習慣をつけましょう。

AIは間違った答えを返すことがある

AIの回答と公式サイトの情報を見比べて確認している画面

AIは、質問に対して自然な文章で答えます。

そのため、内容も正しいように見えることがあります。

しかし、AIは必ず正しい答えを返すわけではありません。

存在しない情報を本当のことのように説明したり、古い情報をもとに答えたり、質問の意味を勘違いしたりすることがあります。

たとえば、お店の営業時間を質問した場合、以前の営業時間が表示されることがあります。

商品の価格やサービス内容も、変更前の情報が返ってくる可能性があります。

文章が読みやすく、自信があるように見えても、それだけで正しいとは判断できません。

大切な情報は、公式サイトや元の資料でも確認するようにしましょう。

医療に関する判断はAIだけで決めない

AIで症状を整理したあと医療機関へ相談する準備をしている様子

体調についてAIに相談することはできます。

たとえば、

「病院で症状を説明するときに、何をまとめればよいですか」

「一般的に風邪のときは、どのような点に注意しますか」

といった質問は、考えを整理するために役立つ場合があります。

ただし、AIだけで病名を決めたり、薬の服用を変更したり、病院へ行く必要がないと判断したりするのは危険です。

症状には個人差があり、文章だけでは分からないことも多くあります。

体調に不安がある場合は、医師や薬剤師などの専門家に確認しましょう。

AIは、診断を任せる相手ではなく、相談前の情報整理を手伝ってもらう道具として使うと分かりやすいでしょう。

法律や契約に関する判断も専門家に確認する

AIは、法律や契約について一般的な説明をすることもできます。

しかし、法律は国や地域、契約内容、状況によって判断が変わることがあります。

たとえば、

「この契約書は問題ありませんか」

と全文を貼り付けて、AIの回答だけで契約を決めるのは避けるべきです。

契約書には秘密情報や個人情報が含まれていることもあります。

また、AIの説明が現在の法律に合っているとは限りません。

大切な契約やトラブルに関することは、弁護士、行政書士、司法書士など、内容に合った専門家へ相談しましょう。

AIは、分からない言葉を整理したり、専門家へ聞きたいことをまとめたりするために使えます。

お金に関する重要な判断も任せすぎない

投資、保険、ローン、税金など、お金に関する相談も注意が必要です。

AIに、

「今買うべき株を教えてください」

「この投資なら絶対に利益が出ますか」

と質問しても、将来の結果を正しく予測できるわけではありません。

また、税金や社会保険の制度は変更されることがあります。

AIから返ってきた答えだけで、大きな金額を動かしたり、契約を決めたりしないようにしましょう。

お金に関する重要な判断は、金融機関、税理士、ファイナンシャルプランナーなど、必要に応じて専門家や公式窓口へ確認します。

AIは、選択肢を整理したり、質問事項をまとめたりする補助として使うのが安心です。

最新情報は公式サイトで確認する

AIの回答には、現在の状況が反映されていない場合があります。

特に注意したいのは、次のような情報です。

  • 商品やサービスの料金
  • 営業時間や休業日
  • 電車や飛行機の運行情報
  • 補助金や助成金の条件
  • 法律や制度
  • アプリやWebサービスの操作画面
  • イベントの日程
  • 在庫や販売状況

たとえば、AIに施設の営業時間を聞いたあと、そのまま出かけるのではなく、施設の公式サイトも確認します。

申込期限や料金が関係する場合は、特に確認が必要です。

AIは情報を調べるきっかけとして使い、最後は元の情報を確認するようにしましょう。

入力してよい情報か迷ったときの考え方

AIへ入力してよい内容と避ける内容を確認する画面

AIに入力してよいか迷ったときは、次のように考えてみましょう。

その内容が、知らない人に見られても困らない情報かどうかを考えます。

見られると困る内容なら、そのまま入力しない方が安心です。

また、質問に本当に必要な情報かも確認します。

たとえば、文章を丁寧に直してもらうだけなら、相手の本名や電話番号は必要ありません。

必要のない情報を消してから入力すれば、AIを使える場面は多くあります。

実際に安全な質問へ直してみよう

ここでは、入力を避けたい質問を、安全な形に直してみます。

たとえば、次のような文章があったとします。

「〇〇会社の田中さんに、電話番号〇〇へ連絡するメールを作ってください」

このまま入力するのではなく、

「取引先の担当者へ、電話での打ち合わせをお願いする丁寧なメールを作ってください」

と変えます。

相手の名前や電話番号がなくても、文章は作れます。

また、

「私のパスワードは〇〇ですが、安全ですか」

ではなく、

「安全なパスワードを作るときの注意点を教えてください」

と質問できます。

情報を隠しても目的を達成できないか考えることが、安全に使うための基本です。

まとめ|大切な情報を入れず、答えは確認して使おう

AIを安全に使うために、難しい知識をすべて覚える必要はありません。

まずは、名前や住所、パスワード、顧客情報など、大切な情報をそのまま入力しないことを意識しましょう。

また、AIは間違えることがあります。

医療、法律、お金に関する重要な判断や、料金・日程などの最新情報は、AIだけで決めず、専門家や公式サイトで確認します。

AIは、すべてを任せる相手ではありません。

考えを整理したり、文章を作ったり、次に何を確認すればよいか考えたりするための道具として使うと、安心して活用しやすくなります。

次回は、日常生活での使い方として、やることをAIに入力し、1日の予定を整理してもらう方法を紹介します。

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